【ソウル聯合ニュース】韓国軍によると、北朝鮮が8日、ごみなどの汚物をぶら下げた大型風船を韓国に向けて飛ばした。北朝鮮は2日に「汚物風船」の散布を暫定中断すると発表したが、散布を再開した。風船は北朝鮮の国境に近い京畿道北部や仁川市などで見つかっており、ソウル市でも9日午前8時現在、風船が見つかったとの通報が約30件寄せられた。 北朝鮮は先月末から今月2日にかけて1000個以上の風船を散布。同日に一度、風船散布を中断したが、韓国内の民間団体が北朝鮮に向けて金正恩(キム・ジョンウン)体制を非難するビラを飛ばしたことから今回の3回目散布に踏み切った。北朝鮮は暫定中断を発表した際、非難ビラを散布すれば「100倍の紙くずと汚物を再び集中散布する」と警告していた。 北朝鮮が再び風船を飛ばしたことから、韓国との間で緊張が高まるのは必至だ。韓国政府は4日に北朝鮮と結んだ南北軍事合意の効力を停止しており、北朝鮮が嫌がる拡声器による宣伝放送再開などを準備している。 sarangni@yna.co.kr
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室は9日午前、北朝鮮がごみなどの汚物をぶら下げた大型風船の散布を再開したことを受け、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いて対策を議論する。 大統領室が北朝鮮の風船散布に対応するためNSCを開くのは、2日に張虎鎮(チャン・ホジン)国家安保室長の主宰で緊急開催して以来、1週間ぶり。張氏は2日の会議後の会見で風船散布などの挑発行為を止めなければ、北朝鮮にとって「耐え難い措置」を取ると警告していた。 耐え難い措置は、北朝鮮軍兵士に与える心理的影響が大きいとされる軍事境界線付近での拡声器を使った宣伝放送などを指す。韓国政府は4日に南北軍事合意の効力を停止し、宣伝放送などへの制約を解いた。 北朝鮮は先月28~29日と今月1~2日、韓国に向け汚物などをぶら下げた大型風船計約1000個を飛ばした。今月2日に風船散布の暫定中断を発表したが、韓国の民間団体が6~7日に金正恩(キム・ジョンウン)体制を非難するビラなどを飛ばしたことから8日に風船散布を再開した。 sarangni@yna.co.kr
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の合同参謀本部は9日、北朝鮮が前日から韓国に向けて飛ばした汚物などをぶら下げた大型風船は約330個だと発表した。 同本部は9日午前10時までに北朝鮮から飛ばされた風船約330個を確認したとし、現在空中を飛んでいる風船はないと伝えた。このうち韓国側に落下したのは約80個だという。風船の多くは海や北朝鮮側に落下したとされる。 同本部の関係者は「相当数が目標に達せず、『汚物風船』は効果を発揮できなかったようだ」と話した。 また同関係者は風船がぶらさげているものについて、廃紙やビニールなどのごみだと説明。「分析の結果、安全を脅かす物質はなかった」と述べた。 sarangni@yna.co.kr
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室は9日、緊急の国家安全保障会議(NSC)を開き、北朝鮮が韓国に向けて汚物などをぶら下げた大型風船を飛ばしたことへの対抗措置として、同日中に南北軍事境界線付近に拡声器を設置し、北朝鮮への宣伝放送を再開することを決めたと発表した。 大統領室は「国民の不安と社会の混乱を引き起こそうとするいかなる試みも容認できない」として、「われわれが取る措置は北の政権には耐え難いかもしれないが、北の軍と住民には光りと希望を届けるだろう」と強調した。また、「今後、南北間の緊張の高まりの責任は全面的に北側にある」と警告し、「政府は北のいかなる挑発にも確固たる対応態勢を維持し、国民の安全と国家安保に万全を期していく」との姿勢を示した。 北朝鮮は先月28~29日、たばこの吸い殻や紙くず、ビニールなどをぶら下げた風船約260個を韓国に向けて散布し、今月1日にも大量の風船を飛ばした。北朝鮮は2日に風船の散布を中断すると発表したが、6~7日に韓国の脱北者団体が北朝鮮に向け、北朝鮮の体制などを非難するビラを飛ばしたことを受け、8日に風船散布を再開した。 韓国政府は今月2日のNSCで、北朝鮮軍兵士に与える心理的影響が大きいとされる宣伝放送の再開など北朝鮮にとって「耐え難い措置」を取ると警告。4日の閣議で南北軍事合意の効力停止を決め、宣伝放送などへの制約を解いた。 kimchiboxs@yna.co.kr
【ソウル聯合ニュース】韓国の文化体育観光部は8日までに、K(韓国)コンテンツを海外に広めるための「在外韓国文化院巡回プログラム支援事業」を今月から推進すると発表した。 この事業では、韓国の文化芸術団体が海外で公演や展示を行う際に韓国文化院がある国を巡回できるよう支援する。韓国文化院と参加機関は、運送費や渡航費などの予算を節減してより多くの国に優れたコンテンツを紹介することが可能になる。 今年は16カ国・地域の韓国文化院17カ所で、計11の公演と展示が行われる。 初の巡回プログラムとして、国立アジア文化殿堂財団のメディアアート展「ホタル散策」を南アフリカ共和国で8月30日まで開催する。10月からはアラブ首長国連邦(UAE)で展示を行う。 ソウル市立美術館の展示「目を閉じれば浮かぶ世界」は8月1日まで東京で開かれ、8月に香港、10月に大阪でも開催される。 今夏のパリ五輪・パラリンピックを記念する公演も開かれる。発達障害のある人々による「ハートハートオーケストラ」は9月4~5日にベルギー、7~8日にフランスで公演を行う。 文化体育観光部の担当者は「在外韓国文化院をはじめとする現地機関を通じて、国内の文化機関と芸術団体、若手・新進芸術家の優れたプログラムを積極的に紹介する計画」だとして、来年は文化院巡回プログラム事業を「Touring K―Arts」としてブランド化し、事業規模を大幅に拡大すると説明した。 ynhrm@yna.co.kr
【水原聯合ニュース】韓国の水原地裁は7日、下着メーカー大手・サンバンウルグループが北朝鮮側に巨額資金を不正に渡した事件に絡み、外国為替取引法違反、特定犯罪加重処罰などに関する法律上の収賄などの罪に問われた李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事に懲役9年6カ月と罰金2億5000万ウォン(約2800万円)を言い渡した。 地裁は、李被告が公的地位を利用して北朝鮮に資金を渡す罪を犯したにもかかわらず、捜査段階から裁判まで反省の色がなく、非合理的な弁明で否認したと指摘。厳重な処罰は避けられないと断じた。 李被告は2019年、京畿道が北朝鮮側に支払うと約束したスマートファーム(農林複合型モデル農場)支援事業費500万ドル(約7億8000万円)と、当時京畿道知事だった最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の訪朝費用300万ドルの計800万ドルをサンバンウルグループのキム・ソンテ元会長から当時、北朝鮮・朝鮮労働党副委員長だった金英哲(キム・ヨンチョル)氏に渡させたとして、22年10月に起訴された。 また、18年から22年にかけてキム元会長などから法人カードや法人名義の車を提供され、自身の側近に架空の給与を支給するなどの方法で2億5900万ウォンの賄賂を含む3億3400万ウォンの政治資金を受け取った罪にも問われた。 ynhrm@yna.co.kr
【ソウル聯合ニュース】韓国の男性グループ、SUPER JUNIOR(スーパージュニア)が11日午後6時にシングル「Show Time」をリリースする。所属事務所のSMエンタテインメントが8日までに発表した。 新譜リリースは2022年12月に11枚目のフルアルバムのパート2「The Road:Celebration」を発売して以来、1年半ぶりとなる。 「Show Time」はSUPER JUNIORの愉快さを陽気なリズムとギターサウンドで表現し、華やかな公演に招待されたような雰囲気を感じさせる曲だ。 SUPER JUNIORは今月22日から9月にかけてアジアツアー「SUPER SHOW SPIN―OFF:Halftime」を開催する。今月22、23の両日にソウル・オリンピック公園KSPO DOME(オリンピック体操競技場)で行う公演を皮切りに、アジア8地域を回る。 hjc@yna.co.kr
【ソウル聯合ニュース】韓国の男性グループ、ATEEZ(エーティーズ)が10日(現地時間)、米NBCテレビの人気トーク番組「ザ・ケリー・クラークソン・ショー」に出演する。 所属事務所によると、ATEEZは番組で、5月31日(日本時間)に発売した10枚目のミニアルバム「GOLDEN HOUR:Part1」のタイトル曲「WORK」を歌う。 世界的なシンガーソングライター、ケリー・クラークソンが司会を務める「ザ・ケリー・クラークソン・ショー」は米テレビ界の最高峰とされるエミー賞を何度も受賞した人気番組。これまでニック・ジョナス、ジョン・レジェンド、デュア・リパなど有名スターが出演した。 hjc@yna.co.kr
【ソウル聯合ニュース】韓国男性グループ、Stray Kids(ストレイキッズ)が出演するショートフィルム「SKZFLIX」がアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2024」(SSFF&ASIA)で「グローバルスポットライトアワード」を受賞した。所属事務所のJYPエンターテインメントが7日、伝えた。 東京・渋谷で4日に開幕したSSFF&ASIAは米国アカデミー賞が公認する国際短編映画祭で、今年は114カ国・地域から4963点の作品が出品された。 「SKZFLIX」は昨年発売されたStray Kidsのミニアルバム「楽―STAR(ROCK―STAR)」の収録曲をBGMに、Stray Kidsが映画サークルのメンバーとして試行錯誤しながら映画を作っていく過程を収めたショートフィルム。 Stray Kidsは「SKZFLIX」の受賞を受け、頑張って撮影に臨み、メンバーらと楽しい思い出もできたが、賞までもらえてとても意味があったと喜びを語った。また「より多くの人たちと『SKZFLIX』の話を共有できたらうれしいです」とコメントした。 yugiri@yna.co.kr
≪豪華俳優が勢ぞろい≫
韓国映画振興委員会の集計によると、国を守るため犠牲になった人々を追悼する祝日「顕忠日」の6日、韓国映画「ワンダーランド」(原題)が約13万6000人を動員し、5日(約8万2000人動員)の封切りから2日連続で興行ランキング1位を記録した。
キム・テヨン監督が妻で中国人女優の湯唯(タン・ウェイ)と結婚後初めて撮影に臨んだ同作は、愛する人に会えなくなった人々が人工知能(AI)で復元された相手と対話する物語。湯唯のほか、スジ、パク・ボゴム、チョン・ユミ、チェ・ウシク、コン・ユなど豪華な俳優陣が勢ぞろいした。
(2024年6月7日、聯合ニュース)