特別な道具はいらない! 美味しい「水出しコーヒー」の作り方

※本記事は、2021年7月23日に公開した記事の再掲です。

アイスコーヒー

Lauren King / EyeEm/Getty Images

  • 水出しコーヒーは自宅で手軽に作ることができる。ガラス製のピッチャーさえあればいい。
  • 自分の好みに合わせて、挽いたコーヒー豆を12~24時間水に浸そう。
  • 完成した水出しコーヒーは水や牛乳で薄めたり、オルチャータやアルコール飲料などを混ぜてもいい。

水出しコーヒーは今や広く普及した人気の高いコーヒーの1つだ。夏の暑い時期のホットコーヒーに代わるキリっとした冷たい飲み物だ。

大量にまとめて作っておけばパーティーにもぴったりだし、冷蔵庫で保存しておけば好きな時に飲むことができる。

さまざまな手間のかかる道具や高価なパッケージ商品なども売られているが、いずれも自宅で水出しコーヒーを楽しむために"絶対に必要なもの"ではない。濃縮された水出しコーヒーは自宅で手軽に作ることができる。

特別な道具をほとんど必要としない、簡単でミスをしづらい水出しコーヒーの作り方を紹介しよう。

必要なもの

  • コーヒー
  • 抽出用の器(ピッチャー、瓶など)
  • コーヒーフィルター
  • グラインダー(任意)
  • はかり(任意)

水出しコーヒーの基本

コーヒー

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水出しコーヒーの基本原理はホットコーヒーと同じだ。プロセスは多少異なるものの、挽いたコーヒー豆の粒の大きさ、温度、時間、フィルターが重要だ。

大きな違いとしては、水出しコーヒーは熱いお湯ではなく、冷たい水または常温の水で抽出する。水の温度が低ければ、抽出時間は長くなる。そうすることで、カフェインと風味のパンチが効いた濃縮されたコーヒーができる。実際に作り始める前に知っておくべきことを確認しよう:

  • 豆を選ぶ

水出しコーヒーはどんな種類の豆でも作ることができる。自分の好きな豆を選ぼう。新鮮なものを使うことで、最高の風味が楽しめる。

  • 挽いたコーヒー豆の粒の大きさ

粗挽きが最も上手くいくことが多い。おりが少なく、抽出時間も比較的短くて済む。

  • 水の温度

抽出時間が長いため、ホットコーヒーほど温度は重要ではない。常温または冷たい水で作れる。

  • 時間

十分な抽出のためには、12~24時間がオススメ。温度が低ければ、抽出時間は長くなる。

  • 比率

コーヒーと水の比率が1対8だと、バランスの良い水出しコーヒーになる。

  • フィルター

どんなフィルターでもOKだ。布、フェルト、紙のフィルターを使えば、金属製のフィルターよりもおりが少ない。コーヒーフィルターがなければ、調理用のこし器や目の粗い綿のガーゼでも代用できる。

作ってみよう

コーヒー

georgeclerk/Getty Images

1. コーヒー豆を挽く

グラインダーまたはミルを使おう。自宅にグラインダーなどがなければ、店で挽いてもらおう。大半の店が購入時に豆を挽いてくれる。コーヒーと水の比率は1対8を心がけよう。

2. 抽出用の器にコーヒー粉を入れる

計量したコーヒー粉を直接、抽出用の器に入れよう。ピッチャーやメイソンジャー、もしくは同じような容器があればいい。プラスチック製は長く使っていると変色したり、においが移ってしまうことがあるので、ガラス製がお薦め。

3. 水を入れる

適切な量の常温の水または冷水を抽出用の器に注ごう。コーヒー粉がしっかり水に浸かるようにかき混ぜよう。

4. 抽出

12~24時間、冷蔵庫に入れるか常温で抽出しよう。温度が低いほど抽出には時間がかかるので、冷蔵庫に入れた場合は2、3時間多めに待とう。

5. フィルターでこす

コーヒー粉が混ざらないよう、コーヒーフィルターを使おう。

6. 飲んでみよう

完成した水出しコーヒーは氷を入れたグラスに入れたり、牛乳や水で薄めよう。濃縮された水出しコーヒーを牛乳や水で薄める場合は1対1がお薦めだが、好みに合わせて調整しよう。

トラブルシューティング

水出しコーヒーは、最もミスをしづらい抽出方法の1つだ。それでも直面し得る問題はいくつか考えられる:

苦すぎる?

その長い抽出時間のおかげで、水出しコーヒーは滑らかで甘みのあるコーヒーになる。もし苦すぎるなら、抽出時間が長すぎたのかもしれない。

薄すぎる?

抽出時間をもう少し長くしてみよう。抽出時の温度が低ければ、コーヒーに豊かな風味をもたらす有機化合物や糖分、油分をしっかり引き出すのに、より長い時間が必要になる。

濃すぎる?

水出しコーヒーが濃すぎる場合は、水や牛乳、氷で薄めてみよう。抽出時間を短くすれば、より鮮やかで軽めの1杯が作れるだろう。

風味が落ちている?

水出しコーヒーは、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しよう。きちんと保存されていれば、約1~2週間はもつはずだ。最高の1杯を入れるには、挽きたての豆またはきちんと保存されていた豆を使用しよう。

カスタマイズしてみよう

コーヒー

evrim ertik/Getty Images

水出しコーヒーが完成したら、その楽しみ方はいろいろとある。

  • オートミルクやココナッツミルク、オルチャータ(タイガーナッツの搾り汁に水、砂糖などを加えたドリンク)など、さまざまな種類のミルクを加えてみよう。
  • シンプルなシロップや蜂蜜、メープルシロップといったさまざまな甘味料を試してみよう。
  • レモン汁と甘味料を加えて、アルジェリア発の人気ドリンク「マザグラン」のような飲み物を作ってみよう。
  • コーヒーの風味を効かせたカクテル作りにも使える。バーボンやウォッカの他、トリプルセックやアマレットといったリキュールと合わせてみよう。
  • チョコレートのデザートに少量加えると、美味しさが増す。
  • 朝のカフェイン摂取を後押しするため、スムージーにプラスしてみよう。
  • アイスクリームを浮かべてコーヒーフロートにしたり、アイスクリームと混ぜ合わせてミルクシェイクにしてみよう。

まとめ

水出しコーヒーは、カフェや店で買うよりもわずかな費用で、自宅で簡単に作ることができる。そして何よりも、抽出の変数を全て自分でコントロールできることから、それぞれの好みに合った1杯を作ることが可能だ。まとめて作って冷蔵庫で保存しておけば、最長で2週間は楽しめる。

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