Anneta Konstantinides/Business Insider
- 筆者はアメリカで人気の料理研究家アイナ・ガーテン氏が自身の料理本『Go-To Dinners』で紹介している「ウィークナイト・パスタ」を作ってみた。
- このパスタにはブカティーニやパンチェッタ、赤ワインといったイタリアの伝統的な材料が使われている。
- 筆者は仕事で疲れた平日の夜にこの料理に挑戦してみたが、30分くらいで完成した。
筆者が初めて「裸足の伯爵夫人」のパスタを作ったのは2020年5月、ニューヨークがロックダウン(都市封鎖)になって、ガーテン氏のように1日を過ごしてみようと決めた日のことだった。ガーテン氏の親しみやすくて美味しいレシピは、筆者のような料理初心者にとっては夢のようで、すぐに夢中になった。
それ以来、わたしは朝食からデザートまで、ガーテン氏のさまざまなレシピに挑戦してきた。中でも、わたしが一番好きなのはガーテン氏のパスタだ。
筆者は今でも定期的にガーテン氏のパスタのレシピを探しては挑戦していて、最新の料理本『Go-To Dinners』でも新たなレシピがたくさん紹介されている。
手軽に作れるガーテン氏の定番「ウィークナイト・パスタ」
料理研究家のアイナ・ガーテン氏。
Barefoot Contessa/Food Network
「手軽に作れる夕食用のパスタのレパートリーはいくつかあると便利ですし、このレシピはものすごく応用が利きます」とガーテン氏は『Go-To Dinners』に書いている。
「そのまま食べても美味しいですが、仔牛のミートボールと一緒に食べたり、リコッタチーズをたっぷりかけるのもお薦めです。パンチェッタと赤ワインが素晴らしい風味を与えてくれます」
忙しい1日が終わり、筆者はノートパソコンを閉じてキッチンに向かった。ガーテン氏のレシピがわたしの新たなお気に入りになるかどうか、確かめてみる時が来た。
材料はベーシックなものばかり
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ガーテン氏の「ウィークナイト・パスタ」(4人分)を作るのに必要なのは:
- スパゲットーニまたはブカティーニ 約450グラム
- 玉ねぎ 1と1/2カップ ※刻む
- ペコリーノチーズ 1カップ ※削りたて
- 赤ワイン(辛口) 1/2カップ ※キャンティなど
- トマト缶 1つ(約410グラム) ※サンマルツァーノなど
- パンチェッタ 約170グラム ※さいの目切り
- にんにく 2片 ※みじん切り
- 砂糖 小さじ1と1/2
- 赤唐辛子のフレーク 小さじ1/2
- バジルの葉 1/4カップ+仕上げ用 ※千切りに
ガーテン氏によると、このレシピではスパゲットーニよりも細い一般的なスパゲッティを使ってもOKだ。
最初にハーブと野菜を準備しておく
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玉ねぎを刻み、にんにくをみじん切りにして、バジルを千切りにする。
それが終わったら、大きな鍋で湯を沸かす(塩を大さじ2入れる)。
ソースを作ろう! まずは鍋にオリーブオイル(大さじ3)を入れる
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中~弱火でオリーブオイルを温める。
そこにパンチェッタを投入
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筆者はさいの目切りのパンチェッタ約110グラム入りを2つ購入していたので、ガーテン氏のレシピより少し多めではあるものの、2つとも使った。最終的にすごく美味しかったので、個人的には多めに入れてみることをお薦めする。
ガーテン氏はパンチェッタをきつね色に変わるまで5~7分炒めるよう指示している。色が変わったら、小さなボウルに移しておく。
パンチェッタを移したら、同じ鍋で玉ねぎを炒める
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玉ねぎもきつね色に変わるまで、10分くらい炒めよう。
鍋にパンチェッタを戻し、にんにくと赤唐辛子も入れる
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1分ほど、さらに炒める。
赤ワインを入れる
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水分がほぼなくなるまで、3~5分煮詰めようとガーテン氏は指示している。
水分がほぼなくなったら、トマトと砂糖を入れる
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ソースがふつふつと沸騰したら、火を弱める。鍋にふたはせず、時々かき混ぜながら10分ほど煮込む。
ソースを煮込んでいる間に、パスタをゆでる
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ガーテン氏は、パスタのパッケージに書かれているゆで時間よりも2分ほど短くゆでるよう指示している。
つまり、筆者が使ったブカティーニの場合、9分でいい計算だった… ただ、ゆで時間が足りないことは明らかだった。まだものすごく硬かったからだ。筆者はもう少しパスタをゆでることにした。
コンロはそれぞれ違うので、自分の舌を信じよう(ソースにパスタを入れてから、長めに調理してもいい)。
10分ほど煮込んだソースは塩コショウで味を調える
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ガーテン氏のお薦めは塩(小さじ1)とひきたての黒胡椒(小さじ1/2)だ。
次にトングを使って、パスタをソースの鍋に移す
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パスタのゆで汁(適量)も入れる。
トングで時々かき混ぜながら、弱火で全体をもう2分ほど煮込む
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「ソースは緩めに」ということなので、様子を見ながらパスタのゆで汁を適宜加える。
鍋をコンロから外し、ペコリーノチーズとバジルを入れる
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ペコリーノチーズ(1/2カップ)とバジル(全量)を入れたら、トングを使って全体を混ぜる。
ガーテン氏の「ウィークナイト・パスタ」は、ニューヨークにある筆者のお気に入りのイタリアン・レストランを思い出させる素朴な魅力があった
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ニューヨークに住んでいた頃、筆者はウェスト・ヴィレッジにあるイタリアン・レストラン「Cotenna」が大好きだった。こじんまりとしていて親しみやすく、値段も手頃で、わたしもわたしの友人もこのレストランが気に入っていた。
サービスは常に素晴らしく、ワインは常に安く、パスタもいつも美味しかった。店の全てが温かく感じられた。そして、伝統的かつ親しみやすいイタリアの食材にこだわったガーテン氏のウィークナイト・パスタは、この店を思い起こさせた。
残りのチーズとバジルをトッピングしたら完成! 一瞬で大好きになった
完成!
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ガーテン氏のウィークナイト・パスタは、見た目だけでなく味もレストランに引けを取らない。
芳醇なパンチェッタはバジルと赤ワインの大地を思わせる風味とよく合い、サンマルツァーノのトマト缶がほのかな甘みをプラスしている。赤唐辛子がソースを引き締め、シンプルな見た目とは裏腹に驚くほど味に深みがあった。しかも、この料理は最小限の準備と労力で約30分で完成した。このレシピが気に入らない人などいるだろうか?
ガーテン氏も大好きなウィークナイト・パスタは、上品でとても美味しいと思った。仕事で疲れた夜でも、わたしはまた絶対に作るだろう。