最後まで使い切っていないノートがデスクのスペースを圧迫…。解決策は「ノートの自分ごと化」かもしれない

最後までノートを使い切ったことがあるだろうか。

ゴールデンウィークにデスク周りを整理していると、何冊も途中までしか記入されていないノートやメモ帳が何冊も見つかった。

スペースもとるし、環境にも良いことではないので、ノートはなるべく使い切るようにしたいところだ。

オーダーノートを作る

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カキモリ オーダーノート 税込5500円(選ぶ素材によって変動)

撮影:山中将司

そんな私が最後まで使い続けられそうだと感じているノートが、東京・蔵前で作ったオーダーノートだ。

蔵前駅から徒歩6分、浅草橋駅からも徒歩9分の場所に位置する「カキモリ」では、表紙・中紙・リング・留め具などを自分で選んで組み合わせ、オリジナルノートを作ることができる。

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撮影:山中将司

コンクリート壁に大きな窓がある開放的な外観は、一見すると海外のコーヒーショップのよう。

「たのしく、書く人。」をコンセプトに、店内にはさまざまな文房具がディスプレイされており、気になったアイテムを手にとって試すことができる。

60種類の中から表紙を選ぶ

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私がチョイスした部材

撮影:山中将司

店内奥のオーダーノートのコーナーで自分好みの組み合わせを選んでいく。

まず、作りたいノートのサイズをB5・B6のいずれかから決め、表紙を60種類の中から選んでいく。革やコットン、紙など材質はさまざまだ。期間限定の柄も用意されているため、リピート時にも新たな発見がある。

それぞれの素材ごとに価格が書かれており、組み合わせのパターンや数量によって価格が変動する。

その場で製本

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撮影:山中将司

次に中紙や留め具を選んでいく。中紙には万年筆に最適なもの、写真スクラップに適した素材など、いろいろな用途にあわせた紙が常時30種類ほど揃っている。私はコストを気にしてオーソドックスな罫線のものをチョイスした。

他にはノートを閉じるためのリング(5色)や留め具(3種類)も選べる。理想系をイメージしながら、ああでもないこうでもないと決めていく作業が楽しい。

ノートの素材をすべて選び終えたら、その場でスタッフの方が製本作業をしてくれる。自分が組んだ部材がノートになってゆくのを眺めているのもよし、店内にある万年筆などを見ながら製本までの時間を潰すのも一興だ。

「自分ごと化」されたノート

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撮影:山中将司

気になるのがお値段だ。あれもこれもこだわってしまうと合計で5500円になってしまった。普通のノートと比べると10倍ぐらいの値段で確かに高い。

だが、どんな道具でも人は自分でDIYをしたりカスタムをしたり「自分ごと化」されたものに愛着がわくのだろう。大量に機械で作られたノートではなく、自分や、友人・恋人と選んだノートだからこそ、最後まで愛着を持って使い続けられると感じる。

なお、ノートの中紙を使い切ってしまっても、お気に入りの表紙をそのままに中身だけ入れ替えることもできる。カキモリのオーダーノートは自分と道具との関わり方を見直すきっかけとなった。


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